リハビリテーション科とは?
整形外科と同様アメリカでは戦後に発展しましたが、日本では整形外科の一部として扱われて、独立したリハビリテーション科の存在しない大学病院も存在します。脳血管障害の後遺症としての片麻痺などの治療と骨関節疾患、外傷などの後療法(運動器リハビリテーション)に大別されますが、高齢社会となり、廃用性筋萎縮による寝たきり状態を予防するためにも、今後ますます必要な医学分野です。
医師の指示により、理学療法士、作業療法士が実際の治療を担当します。施設認定基準として、施設の広さとセラピストの数によりランク付けがあり、当院は運動器リハビリテーション施設基準1の認定を受けています。
当院のリハビリテーション科の特色
作業療法士・理学療法士が揃っている
当院では、作業療法士、理学療法士が医師と連携をとりながら、専門的知識・技術を活かした、効率的で無理のないリハビリテーションを行っております。
ハンドセラピストが4名在籍
専門的トレーニングを積んだハンドセラピストが4人在籍しており、患者様の手の痛み・痺れの除去、機能回復を、医師と連携をとりながら進めて参ります。毎日、リハビリスタッフがいるので、安心して通って頂いております。
常に医師と連携をとり、患者様に合ったリハビリメニューをご提案いたします。
様々な疾患に対応したリハビリ治療
専用のリハビリテーション室を完備し、高度な専門的知識を持った作業療法士、理学療法士、ハンドセラピストが揃っております。さまざまな疾患に対して、適切なリハビリメニューをご提案いたします。
充実したリハビリテーション設備
リハビリテーションの認定施設基準として、施設の広さとセラピストの数によりランク付けがあり、当院は運動器リハビリテーション施設基準1の認定を受けています。効果的で無理のない物理療法・運動療法を安全に行える設備が揃っております。安心してご利用ください。
ハンドセラピストによる手のリハビリならお任せください
ハンドセラピストがリハビリサポートを行う主な上肢疾患
- 腱鞘炎(ばね指、ド・ケルバン病など)
- 末梢神経障害(手根管症候群、肘部管症候群、胸郭出口症候群など)
- 母指CM関節症
- TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)
- テニス肘
- 外傷(骨折、腱断裂など)
- CRPS(複合性局所疼痛症候群)
- その他、手の痛み、痺れ
当院で行うリハビリ治療
運動療法
適度な運動により、関節・筋肉の動きを滑らかにします。
特に日常生活で必要な動作が問題なく行えるよう、マンツーマン指導、自己訓練、ストレッチなどを行い、痛みを和らげることが重要です。
スポーツへの早期復帰を目指す方のためのメニューもございますので、お気軽にご相談ください。
物理療法
血行や筋肉の過緊張を改善し、腰や関節の痛み、神経痛の症状を和らげるため、牽引療法、水流式マッサージ、「ドクターメドマー」による下肢マッサージ、渦流浴・気泡浴治療、低周波療法、温熱療法、超音波療法などを行います。
以下の項目に当てはまる方は、予め医師にお申し出ください。
- ペースメーカーを埋め込んでいる
- 重篤な心臓疾患、血管疾患がある
- 切り傷などの皮膚疾患がある
- 悪性腫瘍を罹患している
- 妊娠している、もしくはその可能性がある
- 痙攣発作を起こしたことがある
リハビリテーションの流れ
- リハビリ初回時に、リハビリスタッフが患部の状態を評価します。
関節の硬さや筋力低下、神経障害や痛みなどの問題点を分析し、患者様の日常生活や職業復帰などを考慮しながら、リハビリ目標を立てます。
そして治療内容を計画します。 - 初回以降から、関節の曲げ伸ばしや筋力トレーニング、日常生活動作練習、物理療法などを回復状況に応じて進めていきます。
必要に応じて、リハビリスタッフで装具作成も行います。 - リハビリ経過で再度評価を行い、状態に合わせた治療プログラムを適宜修正しながらリハビリ目標を目指します。
手術を受けられる患者様へ
- 手術前の状態確認と指導
手術前に手指・手関節などの状態や生活状況のアンケートを行い、評価します。 - 術後、診察で患部の処置、状態確認しながら手術翌日~数週間後よりリハビリ開始となります。
*術後の固定期間の関係でリハビリ開始時期が遅れる場合がございます。
*診察または処置に関しては、医師もしくは看護師に確認してください。
- 術後に関節の拘縮予防や患部の安静を保つためにリハビリスタッフで装具を作成したり、関節の曲げ伸ばしや筋力トレーニング、日常生活動作練習などを回復状況に応じて進めていきます。
術後の注意点
- 術後早期は患部の腫れや痛み、熱を持つことがあります。
可能な限り、患部を拳上させる、固定されていない関節の自動運動、処方されたお薬を指示通り服用してください。 - 術後、傷口の状態が安定するまで(主に抜糸まで)は、リハビリでの来院以外にも診察または処置で来院してもらう事があります。
- 当院は外来でのリハビリのため、術後毎日リハビリを行う事が出来ません。そのため、場合によっては、こちらから自主訓練をお願いする事があります。
- リハビリが終わった後に作成した装具の調整が必要な場合、または患部の出血や腫れ・疼痛緩和が見られない場合は、診察時間内に当院へご連絡ください。
リハビリテーション総合実施計画書について
運動器リハビリテーションを実施するにあたって、月に一度、「リハビリテーション総合実施計画書」を算定しています。運動器リハビリテーションは保険診療で実施しており、厚生労働省より計画書を作成するよう義務付けられています。
- リハビリテーション1回 185点
1単位(20分) | 770円(3割負担再診料含) ※月1回計画書含1,670円 520円(2割負担再診料含) ※月1回計画書含1,120円 260円(1割負担再診料含) ※月1回計画書含560円 |
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2単位(40分) | 1,330円(3割負担再診料含) ※月1回計画書含2,230円 890円(2割負担再診料含) ※月1回計画書含1,490円 440円(1割負担再診料含) ※月1回計画書含740円 |
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リハビリ予約について
- 当院でのリハビリは外来のみです。
運動器リハビリテーションを受けられる場合は、予約制となります。 - 患者様が予約時間に10分以上遅れた場合、リハビリ時間の変更をさせていただく場合がございますので、予めご了承ください。
- 診療の都合上、リハビリ予約時間に遅れが生じる事がございます。
- 平日18時以降、土曜12時以降は夜間料が発生いたします。