整形外科とは?
四肢の骨・関節と筋肉、手足、頸椎から腰椎の脊椎など、人体の運動器の病変を扱うのが整形外科です。現在では、その中でも、脊椎外科、上肢外科(肩、肘、手と細分化傾向あり)、股関節、膝関節、足関節外科などと部位別に、また疾患別に関節外科、リウマチ外科、スポーツ整形、腫瘍(内臓とは異なり、運動器の骨、筋、神経系の腫瘍)といった専門性にも細分化し、それぞれに独立した学会、研究会などがあります。また、先天性疾患や小児の運動器を取り扱う小児整形も忘れていけない分野です。
歴史的に、日本で一般外科から整形外科が独立して約80年経過していますが、大学病院での整形外科の研修制度が確立したのはまだ40年足らずです。従って、クリニックでは、一般外科医、麻酔科、内科医が診療科としての整形外科を標榜している現状と接骨院と整形外科を混同している患者様がおられるのも仕方のないことかもしれません。