会場:南川整形外科・Namba Hand Center
テーマ:“たかがマレット、されどマレット”
骨性マレットは石黒法による治療法が普及し20年以上経過し,世界的にも評価を受けています。一方、骨片の転位や伸展ラグが残存する事も多く、テクニックの改善点や変法の報告も有り、積極的にスクリューを用いた観血手術も行われています。今回は日本手外科学会理事、大阪市総合医療センター部長の日高典昭先生にお越し頂きマレット骨折を取り巻く問題点などを解説して頂きます。
腱性マレットは教科書的には保存的治療がゴールデンスタンダードである事は間違いありません。米国では既成のStack splintが普及しており、歴史的には保存療法にはPIPの屈曲位も必要とされていましたが、手外科医のほとんどは保存的と主張するでしょう。セミナー当日までに米国の現状も友人に聞いてみようかと思います。
日本では、アルミシーネや装具業者から提供されるセーフティピン装具の使用例が多く、外し禁止の指導も極めて曖昧な事が多く装具の使用期間も徹底されていない様に思います。結果的に伸展ラグを残して受診する症例をしばしば経験します。日常的に最も多い指の外傷で有りながら、意外と盲点になっている問題点に対して、参加される先生方とセラピストに自由に意見を述べて頂き、本音での討論が出来る事を期待しています。
当院のHPで第1回Namba Hand Center 手外科セミナーの報告を見て頂きたいのですが、ワインを飲みながらの症例検討はとても盛り上がり、参加者から高い評価を受けました。
院内のリハビリテーション室で行う目的の一つは、軽食とアルコール飲料も含めたリラックスした環境での症例検討が時間を気にすることなく出来ることにあります。
今回の講演は、17時開始ですが、ぎりぎり診療時間内ですので、受付時間に余裕を持ち講演会の前に参加者との交流をはかりたくプレタイム(Tea time, Coffee time)を準備しました。少し早めにお越し下さるようにお願い申し上げます。
メールFax にて事前登録をお願い致します。事前登録には所属(医師、セラピスト)
症例検討まで参加可能かを明記下さい。
Mail:nambahandcenter@gmail.com
Tel :06-6632-3731
Fax:06-6632-3732
南川 義隆
植田有紀子