海外からのクリニック訪問2:Kevin Chung from the USA、英文著書のお知らせも兼ねて:
1年以上経ってしまい、Dr. Gong と順序が逆になってしまいました。米国からKevin Chung先生がクリニックを訪問されました。昨年6月、奈良で開催された骨折治療学会の招待講演で来日したので、時間を作ってクリニックを訪問して下さいました。 現在アメリカ、ミシガン大学の形成外科の教授で、日本からの留学生も受け入れていて、世界中から引っ張りだこの人気者です。クリニック受付での記念撮影と彼の数あるテキストの中でも好評な手術書のチャプターを執筆したので記念にサインをもらいました。
Kevin との出会いは、2002年アメリカPhoenixでの57th annual meeting American Society for Surgery of the Handで私の発表の後が彼の順番でした。2年後に大阪で予定していた第5回アジア太平洋手の外科学会に“アジア出身で成功した米国手の外科医”というシンポジウムを計画しているのでとの相談を持ち掛けたのが始まりでした。その会議は私がSecretary Generalとして運営の中心となっていたのですが、当時アジアで流行ったSARSの影響で学会を1年延期することとになり、Kevin Chungは学会で招待する前にBunnel travelling として来日しました。当時日手会の国際委員会の委員長を拝命していたので、大阪では阪大と政田先生が部長をしていた労災病院を訪問してもらい、私の勤務していた松原メイフラワー病院にも案内しました。彼は、その時のことをカラー写真でJHSに投稿されました。2005年のAPFSSHに来日した時もまだほぼ無名の(少なくても日本では)時代でしたが、その後の10年間にアメリカで最も成功を収めた手外科医であることは間違いありません。
上記Travelling Fellowの報告にあるように、Kevinはリウマチの手外科に早くから興味をもち、米国でもリウマチの手の病変に関しての大きなグラント(研究費)を獲得しています。2011年ソウルで開催差された国際手の外科学会から、私がリウマチ委員会の委員長に選出されたので、これまで長い間、名前だけ連ねた大御所にはすべて退いていただき、スイスのDaniel Heren, 米国のKevin Chung、アルゼンチンのAlfred Orazabalと4人だけの小さな委員会を立ち上げました。翌年、2012年にはメンバー全員がアルゼンチン手外科学科に招待されました。毎年のように国際学会で一緒になりました。